便秘対策 その2
ヨーグルトについては、新谷弘美(米国アルバート・アインシュタイン医科大学外科教授)より異論が出されています。
新谷教授によるとヨーグルトを常食している人は、腸相(腸の中の様子)が悪いそうです。ウシの子供が飲むものを、大人が飲んでいいことは無いと主張されています。
これに対し岐阜大学応用生物科学部の金丸義敬教授(食品機能科学)は「野菜や肉、魚なども人間のために存在しているわけではなく、牛乳も数ある食材の一つ。必要な栄養素を牛乳から取ってもおかしくない」(この主張は毎日新聞06.9.27日の記事より引用しました。)
又新谷教授は、「胃薬を飲めば飲むほど体はダメージを負って行きます。」と主張されます。胃薬は腸内細菌のバランスを悪くし、ビフィズス菌などの活動を抑えるらしいのです。
胃薬大好きな筆者は現在胃薬を控えています。随分前から乳酸菌を錠剤で、毎日飲んでいるのですが、胃薬も飲んでいました。そのせいか、良く便秘していま
した。オリゴシロップを追加してからは、相当改善しましたが、まだ不定期な便通でした。医薬を控えてまだ日が浅いので、何ともいえませんが
良くなっている実感があります。
ヨーグルトについて藤田こういちろう教授(東京医科歯科大学大学院)の見解
「ヨーグルトを常食している人のうんこに含まれている善玉菌、悪玉菌の割合は、善玉菌絶対優位(65%)であるが、ヨーグルトを食べるのをやめると、悪玉菌が急増します。」ヨーグルトの菌は定着しないので毎日補給を続ける必要があるようです。
乳酸菌が正常に働いてくれると、便が綺麗になり、ニオイも気にならなくなります。赤ちゃんのうんこの状態になります。また便の切れも良く排便時に肛門の周辺を汚さなくなります。便の色やニオイで自分の腸内が正常かどうかもわかります。便から悪臭が出るようでは、その悪臭は腸内をも痛めつけている事になります。便が綺麗、腸が綺麗は健康の元といえます。(9月29日追記) 次ページへ
解説
有益菌と有害菌
腸内細菌は成人には60種類から100種類、100兆個が住むと言われている。重さにして1キロから1、5キログラムになる。人間の細胞の数は60兆個で
ある。人間の細胞の数より、人体常在菌の数が多い。これら常在菌と人間の免疫系は共生している。常在菌の中の多少の悪玉も含め、免疫系はこれを攻撃しな い。自己に危害を与えそうな非自己は排除する。腸管は腸内常在菌を「気概のない物」として受け入れている。
青木 皐著 「人体常在菌のはなし」集英社新書より
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